【オワコン?】アクチュアリーの将来性

学生
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「アクチュアリーって将来性あるの?」

Donald
Donald

「アクチュアリーはAIにとって代わられる」

という論争がありますよね

そこで今回は私が思う「アクチュアリーの将来性」

について話ができればと思います

はじめに


どうもこんにちは。Donaldです。

人生100年時代と言われる中で、アクチュアリーというキャリアに将来性はあるのかと、たまに聞かれることがあります。私も学生時代にアクチュアリーになるといったら、「AIに代替されるんじゃないの?」と言われたりもしました。

そこで今回は、実際にアクチュアリー正会員として働く私が、アクチュアリーの将来性について、考えてみたいと思います。

アクチュアリーを目指している方の参考になれば幸いです。

アクチュアリーの人数は増加傾向

まずは、アクチュアリーの人数のデータを見てみましょう。

日本アクチュアリー会のホームページによると、2023年3月末時点での会員数は、5,564名となっています。また、見てわかる通り、アクチュアリーの人数は年々増加しております。

日本アクチュアリー会HPから引用(https://www.actuaries.jp/intro/)

アクチュアリーの人数が増加している理由としては、以下の2つが挙げられます。

①アクチュアリーの必要性の増加

保険会社をはじめ様々な企業が、経営を推進していく中で、アクチュアリーの需要が高まっていることから、年々アクチュアリーの採用を増やしています。

実際に、大手保険会社の採用の実態を聞くと、新卒採用におけるアクチュアリー候補生の採用は、10年前は1人~2人でしたが、近年では10名程度取っています。

また、保険会社で働いている私としても、アクチュアリーの人手不足を肌に感じており、転職市場でも、超が付くほどの売り手市場(求職者<求人数)状態です。

アクチュアリーをなぜ必要としているのかは各社の実態によるとは思いますが、資格試験が難しいこともあることから、アクチュアリー不足は今後も継続すると見込まれるため、将来性は数十年単位でみても高いと思います。

②アクチュアリー認知度の高まり

また、アクチュアリーの認知度が高まっていることが、アクチュアリーの人数増加に寄与しているとも思われます。

日本アクチュアリー会でも、「アクチュアリーセミナー」と題して、大学生や大学院生に向けて、アクチュアリーに関する説明会を行うなど、学生への認知度向上のための施策を毎年行っています。

私もこの「アクチュアリーセミナー」に参加して、アクチュアリーになることを決めた1人です。

是非、アクチュアリーになるかを迷っている方がいたら、こちらのセミナーにご参加下さい。

2023年度冬季・アクチュアリーセミナー | イベント | アクチュアリー会

ちなみに、アクチュアリーはアメリカでは有名な職業です。アメリカの職業ランキングなどでは、毎回上位に名を連ねており、アメリカ人にアクチュアリーであることを伝えると、すぐ理解してくれます。日本人に話すときは、1から話をしないといけませんので、ゆくゆくは日本の職業ランキングに名を連ねられるように、私含めてアクチュアリーのみなさまで頑張っていきましょう!(笑)

アクチュアリーの将来性について

先ほど、アクチュアリーの需要や認知度の向上で、アクチュアリーは増えつつあるとお話をしましたが、今後の将来性について、私なりに考えてみます。

①アクチュアリーの需要は今後も上昇傾向

現状でのアクチュアリーの慢性的な人手不足に加えて、アクチュアリーの活動領域は、保険会社にとどまらず、コンサルティングファームなどにも、年々広がっています。保険商品開発、決算、リスク管理などの伝統的な領域の仕事は保険会社経営上必要であるため、減らないと思われます。また、経営企画やデータサイエンスの分野などの非伝統的な領域においても、アクチュアリー人材を配置する会社は、今まで以上に増えていると感じます。

そのため、アクチュアリーの業務内容や活躍フィールドは今後も増えていき、アクチュアリー自体のニーズは今後も増えることが予想されます。

②AIに代替される可能性

将来性の話をすると、AIにとって代わられるのではないかということが論点としてよく出てきます。

アクチュアリーの仕事を、私なりに大きく分けると、以下の業務に分解されます。

  • 数理計算
  • 計算結果の評価
  • 意思決定および経営陣等へのレポート

AIを使えば、数理計算や計算結果の評価については、ある程度代替されるかもしれません。しかし、3つ目の意思決定および経営陣等へのレポートは、AIによる代替は不可能だと思います。

特に、アクチュアリーの仕事は、高い専門性とコミュニケーション能力が重要です。保険数理などの専門知識のバックボーンを持ちつつ、経営層や金融庁に分かりやすく説明する能力が求められます。そのため、アクチュアリー自体が、AIに代替される可能性は極めて低いと考えます。

そのため、今後10~20年の間は、保険数理にまつわる専門知識を有し、コミュニケーション能力を持った、生身のアクチュアリーが必要になるのではないでしょうか。

むしろ、今後は、AIを活用して、業務効率化や新たな価値の創出を行うことができるアクチュアリーの需要も、高まっていくと考えられます。エヌビディアのCEOが「AIではなく、AIに精通した人が仕事を奪う」と言っていましたが、私も大筋納得しています。近い将来は、AIに精通したアクチュアリーがそれ以外の人の仕事を奪う可能性はあるかもしれません。これから生成AIなどの勉強もマストになってくるかもしれませんね。

まとめ

今回の記事ではアクチュアリーの将来性について、私の意見を書いてみました。

近年、アクチュアリーの人数が増えていること、需要も今後伸びることが期待できること、アクチュアリーの業務の専門性の高さからAIによる代替可能性は低いことから、アクチュアリーの将来性はまだあると思います。

ただし、アクチュアリーとして働く私だからこそ、楽観的に思っているだけかもしれませんので、反対意見等あれば、ぜひコメント欄で教えてください。

今回の記事がアクチュアリーを目指している人の参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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